カテゴリ:多摩川



気がつくと時々、壁や木などの質感がある素材を複写のように撮りつづけていることがある。 何に使おうと言うというわけじゃないけど、なんとなく集める。 はがれかけたペンキ、錆びたトタン板、古い車の塗装、侵食された木目、波に磨かれて丸くなった石、光が写り込んだ水の表面そんなものが多い。 何も考えず撮っている、たぶん、好きな質感や模様を集めるのが好きなのかもしれない。 前にどこかに書いたような気もするが、写真の基本は複写だと思っている。 色と形が正確にわかることは、複写の条件だ。 加えて、質感の表現も大切で、写真の中のかなりの部分を占める。
ちょっと疲れがたまっていて、走りに行くのが億劫だった。 小雨だけど降っているしな、サボろうかと思った。 それで何となく思い出した。 菜の花のある風景を撮るなら雨の日だと思っていたことを。 場所は、あそこ。自転車で10分くらい。 というわけで、濡れるからレンズ交換はしたくない。 レンズは、ズーム一本だけ。三脚は必要。 カッパ着てカメラと三脚持ってママチャリで。想像するとかなり怪しいが自分自身には見えない。

季節の写真 · 2019/04/05
桜が咲くと、なぜか中学の時のテニスコート横の桜を思い出す。 甦るのは、中学の時のテニスコート横の桜。 テニス部員だった僕は、けっこう一生懸命だったから、毎日そこで練習していたのだけれど、テニスと桜は、記憶の中で結びつかない。 でも、その満開の桜は、鮮明に覚えている。 通っていた中学校は、小高い丘の上にあったので、桜の木の背景は、下にある街と遠くに抜けた田んぼの景色だった。 あの頃の空は、今よりもっと青が濃かったように思うし、桜の花とのコントラストも鮮明だった。
季節の写真 · 2019/03/28
「こんなに綺麗なのに、写真撮るとぜんぜんだめなのよ」と女性の声が聞こえた。 スマホを見て「ほらね」と確認。 気持ちは、よくわかる。 カメラマンの僕だって難しい。 桜の美しさは、圧倒的だ。 見て感じたものを、全て伝えようと思っても無理だと思ったほうが良い。 撮りに行く前に、ちょっと諦めて見るのが僕のコツかもしれない。 風景写真家には、叱られてしまいそうだけれど。

SONY α7RⅢを買ってから、カメラを持ち歩くようになった。 この日は、午前中に走っていて、ちょっといいいなと思っていた場所に、夕方もう一度戻った。 α7RⅢ1台、レンズ3本とカーボンのトラベラー三脚1本。 走れるほどじゃないけれど、軽い。 軽いというのは、すごい性能だなと思う。 仕事以外ではあまり写真を撮らない僕に、ちょっと写真を撮りに行ってみようと思わせてくれる。