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紫陽花を撮ったついでにロケ機材の話

あじさい寺・妙楽寺

先月も、雨の日にバラを撮った。

気がつけば、一ヶ月近く過ぎていて、紫陽花の季節。

近所のあじさい寺、妙楽寺へ行ってみた。

ここ川崎市多摩区の妙楽寺は、地元では知られているけれど、観光地というわけでもなく、それほど混まないのが良い。

雨が降っていたら、なおさら人はまばらで、静かな雰囲気の中で花を楽しむことが出来る。

今年の紫陽花は、ちょっと小ぶりで寂しげに見えるが、それもまた良い。

今回のカメラも、α7RⅢ レンズは、FE55mm F1.8 (クローズアップレンズ使用もあり)絞りは開放のものが多いけれどF4~5,6のものもあり。

raw で撮影、Photoshop Camerarawで編集 リタッチなし。

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スナップショットは、家の近所になる理由

今月は、ロケが何度かあり、地方に行く機会が多かった。

でもそんな時、カメラを持って散歩したりすることは、ほぼないと言っても良い。

ロケなら、その撮影現場での段取りに合わせた荷造りになるから、撮影場所以外で、荷をほどきたくないし、結構な量になることが多いから、

ちょっと歩こうという気にはなれない。

そもそも、ほとんどの場合、空港または駅と撮影場所以外のところにいる時間は、無いと言っても良い。

地方のマラソンに行くこともあるけれど、会場で荷物を預ける行列に並ぶのが苦手なこともあり、カメラは持っていかないことが多い。

というわけで、カメラ一台持ってぷらりと歩くのは、家の近所が多くなる。

話がそれるけれど、ロケ機材

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ロケ先でスナップショットを撮らない言い訳を書いていたら、ロケ機材のことを書きたくなってしまった。

話しが思いっきりそれるけれど、ロケの準備は、いつも悩ましい。

もちろん、撮影のシュミレーションをして、物理的に必要なものを揃えていく訳だけれども、そもそも想定通りのロケなど、ほぼ無い。

何らかの理由による場所の変更、天気、クライアントやアートディレクターや自分自身の突然のひらめきによって、撮影に必要なものは、常に変

化する。

そして、その起こりそうなこと全てに対応しようとすると、持って行きたい機材は、無限に増える。

リチウム電池やカーボンスタンドなどの恩恵で、機材は、ずいぶん軽くなった。

とは言え、増えると費用も疲労も増えてしまうから、落としどころを考えなければならない。

ちょっと足りない機材で何とか対応するのも、カメラマンの腕のうちだと思っているが「あれがあればなあ」と、しょっ中思ってもいる。

話しがそれたついでに、昔の話をすると、あの頃(フィルムの頃)人物撮影のロケで、新幹線移動なんて考えたくもなかった。

片道7~800km くらいまでの距離なら自分の車で移動した。

必要になりそうなものは、でかい脚立や発電機に至るまで、全部積み込んだ。

 

カメラは、4×5(inch) や 6×8(cm) が当たり前だった。

大型カメラが重いのは当然なのだが、信じられないかもしれないけれど、そもそもフィルムが重いのだ。

僕の場合、フイルムは、想定した撮影本数 ×2 プラス、想定外の条件に対応できる感度のフィルム、行ってみなければわからない現地の照明に合

わせるために、タングステンタイプやネガフィルも持っていった。

つまり、この撮影なら3〜40本かなと思ったら、200本くらいは持ち歩くことになってしまう。

車は、暑くなるから、フィルムは、大きなクーラーバックに入れて置くというような事が重なり、機材の総重量は、200kg 以上なんていうこと

 

も珍しくなかった。

撮影は、引越しのようだった。

今は、カメラ2台とレンズ4本、ストロボ4灯くらい、アンブレラ類 ×3、スタンド×4、レフ板、三脚を含めて 30kg くらいにほぼ、納まる。

紫陽花を撮った翌日は、雨から一転の夏空。

今月初めに、北海道千歳で、「すごいなあ、この青」と思ってみていた空の色を、また見ることができた。

ちょっと嬉しい日曜日になった。