オロロンライン

今週初め、北海道留萌での撮影があった。
先月も千歳マラソンを走ったし、ちょっと前にも札幌で撮影があった。
ここのところ、北海道と縁があるみたいだ。
今回は、千歳からレンタカーを借りた。
僕は、北海道の酪農学園大学出身で江別市大麻に四年間住んでいた。
卒業後、スタジオcomでの写真修行時代は、約一年間、札幌の円山公園近くに住んだ。
その頃、留萌には何度か行ったことがある。
それ以来、つまり37年ぶりの再訪。
留萌から厚田にかけての海岸沿いの国道231号線、オロロンラインは、夕陽が美しい。
ドライブ途中に見る夕陽として、僕が知る限り日本一だ。
ドライブ途中と書いたのは、道にアップダウンと気持ち良いコーナーがあり、変化に富んでいて、坂道を登りきった先に海が見えたり、長いトンネルの先に穏やかな港があったりして、走っていて驚きがあることも魅力だから。
車で移動していた記憶しか残っていないのだが、風景はしっかり覚えている。
撮影が終わったのが午後4時過ぎで、レンタカーの返却は、7時半まで。
海岸沿いの道を通って石狩経由で千歳に向かうと、200kmちょいの7割一般道で3時間半。
ちょっとだけ、隠している能力を使えばぎりぎり間に合いそうだった。
せっかくの北海道で、しかも、蝦夷ばふんうにのシーズンだから、迷ったけれど、うには先月も食べた。
今回は、食事よりも、あの風景に会いたいと思った。
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上の写真は、留萌市役所近くから撮影。
この日は雨が降ったり、ちょっと晴れ間があったりの天気で、数秒で風景が変わる、カメラマンには嬉しい環境だった。
北の海でしか出会えない色に出会えたと思う。
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留萌から10kmほど南に下った増毛町の砂浜。
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石狩市厚田あたりだと思うけど、パッと車を降りて撮ったので、正確ではないかもしれない。
少し変わったけれど変わらない風景

仕事が終わって、少しお腹が空いていたのを、ちょっと我慢してスタートできたのは、途中セイコマートに寄ればいいと思っていたから。
北海道のドライブでは、頼りになる存在。
このパスタは、なんと110円(2コで一人前くらいの量)、ザンギ110円?をプラスすればお腹は満たされる。
美味しい。
風力発電の風車があったり、トンネルが増え道路が立派になって少し変わったけれど、でも、ほとんど変わっていない風景にまた会えたのは、嬉しかった。
昔の記憶では、道沿いに民宿やドライブインがあって、すぐそこの海で獲れたうにを殻からむいていてくれたりした。
もしかしたらと、ほんの少しだけ期待していた自分もいるけれど、それは、期待しすぎというものだ。
急いでいたから、目に入らなかっただけかもしれない。
想像だけれど、たぶん、ドライブインや民宿がセイコマートに変わったんだろうな。
羽田に着いた時いつも思う。
空気がねっとりとしている。
一瞬、北海道に、そのまま戻りたくなってしまう。
翌日のことを考える頃には、忘れているのだけれど。
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