カテゴリ:機材



見て思い出した。このレンズ、三十数年も昔の話だけれど、1年ほど使っていたことがある。 カメラマンとして独立する少し前、下手くそなのに自信満々だった頃。 恥ずかしい話だけれど、このレンズ、じつは、うまく使えなかった。 ピントを合わせるのが難しいし、ブレる。 横道にそれるけど、あの時代、ほとんどのプロカメラマンが、300mm f2.8を使っていた。 電柱だらけで、整理されていない背景に悩まされた、日本のカメラマンの一つの解決方法が、 サンニッパの浅い被写界深度によるボケだった。 長玉だと、選ぶ背景の範囲も狭くて大丈夫。
間口は狭いけれど、奥行きがあって結構広い。 2階は、スタジオになっていて、写真館としても営業しているみたいだ。 店には先客がいて、一眼レフレンズを査定に出しているところだった。 品揃えも豊富で、一品一品程度が評価されていて、商品も動いている感じがする。 カメラ好きには、知られたお店なのかもしれない。 面白いのは、ず〜っとそこにあるのだろうなと思われる、つまり長期間売れていないだろうなというカメラも同居していることだった。 Leica などのようなマニアのカメラではないMinolta や Pentaxといった昔の普通の のカメラやレンズに関して言えば、ぱっとみた感じ、マップ カメラやフジヤカメラなどの有名店よりも在庫が豊富に見える。 値付けも、相場とちょっとずれているものもある。半額くらいと思われるものもあった。 この日は、何かを買おうとは思っっていなかったけれど、つい、ZEISS のレンズを一本買った。 他にも、あったら面白いなというレンズが5〜6本はあった。あぶないあぶない。

ちょっと疲れがたまっていて、走りに行くのが億劫だった。 小雨だけど降っているしな、サボろうかと思った。 それで何となく思い出した。 菜の花のある風景を撮るなら雨の日だと思っていたことを。 場所は、あそこ。自転車で10分くらい。 というわけで、濡れるからレンズ交換はしたくない。 レンズは、ズーム一本だけ。三脚は必要。 カッパ着てカメラと三脚持ってママチャリで。想像するとかなり怪しいが自分自身には見えない。
季節の写真 · 2019/04/05
桜が咲くと、なぜか中学の時のテニスコート横の桜を思い出す。 甦るのは、中学の時のテニスコート横の桜。 テニス部員だった僕は、けっこう一生懸命だったから、毎日そこで練習していたのだけれど、テニスと桜は、記憶の中で結びつかない。 でも、その満開の桜は、鮮明に覚えている。 通っていた中学校は、小高い丘の上にあったので、桜の木の背景は、下にある街と遠くに抜けた田んぼの景色だった。 あの頃の空は、今よりもっと青が濃かったように思うし、桜の花とのコントラストも鮮明だった。

季節の写真 · 2019/03/28
「こんなに綺麗なのに、写真撮るとぜんぜんだめなのよ」と女性の声が聞こえた。 スマホを見て「ほらね」と確認。 気持ちは、よくわかる。 カメラマンの僕だって難しい。 桜の美しさは、圧倒的だ。 見て感じたものを、全て伝えようと思っても無理だと思ったほうが良い。 撮りに行く前に、ちょっと諦めて見るのが僕のコツかもしれない。 風景写真家には、叱られてしまいそうだけれど。
SONY α7RⅢを買ってから、カメラを持ち歩くようになった。 この日は、午前中に走っていて、ちょっといいいなと思っていた場所に、夕方もう一度戻った。 α7RⅢ1台、レンズ3本とカーボンのトラベラー三脚1本。 走れるほどじゃないけれど、軽い。 軽いというのは、すごい性能だなと思う。 仕事以外ではあまり写真を撮らない僕に、ちょっと写真を撮りに行ってみようと思わせてくれる。

実は、以前 α7の初代が出た時、「これは」と思いすぐ購入した。 画質は素晴らしかったし、ZEISS レンズも、あらためていいなと感じた。 結局、僕の手元にあったのは、二ヶ月ほどだった。 フォーカススピードが遅かったのと、シャッタータイムラグが大きいことに我慢が出来なかった。 ミラーレスに、可能性は感じたものの、まだ、仕事では使えないというのが結論だった。
N社から新しいカメラが発表された。 新マウントに将来の可能性を感じたが、最新のカメラとして、僕にとって必要な機能は、搭載されていなかった。 だから、今買う必要は、ないと感じた。 新型カメラに何を刺激されたのかは、わからないのだけれど、今は使っていないカメラを引っ張り出して見たくなった。 すごく、昔のカメラに見えるかもしれない。 でもこいつは、つい最近、2007年頃まで仕事で使っていたカメラだ。 2005年から、デジタルカメラで仕事をするようになってからも、アナログで撮りたい仕事は、ほぼ、これで撮っていた。 WISTA FIELD 45SPというカメラで、シャッターもバネ駆動の完全アナログカメラ。

悩ましいカメラ選びと書いたけれど、じつは、仕事で使うカメラ選びで悩んだことは、ほぼ、ない。 プロカメラマンの僕の場合、カメラは欲しいからというより、必要だから買う。 年に数回以内の使用頻度のものは、買うのではなく、優美レンタルなどのプロ機材レンタルで借りる。 レンタルショップには、すべてのメーカーのものがそろっているわけではなく、35mm型のカメラの場合、ほぼ、Canon または Nikon しかない。 最近では、SONY もだいぶそろってきたけれど。 というわけで、Nikon を使っている僕の場合、スピードと高感度耐性を求めるわけじゃないからD5は必要ない。 人物撮影が多く高画素も必要なので D850 一択となる。 それ以外の選択肢はない。自動的に決まってしまう。 今回、カメラ選びが、なぜ悩ましいかというと、ある人に「選んで欲しい」と頼まれたから。
ここのところロケが続いた。 機材を持っての移動は、ちょっとだけ筋肉痛を残すのだが、それは1〜2日過ぎれば治る。 筋トレだと思えばいい。 機材の方は、そうはいかない。 風がある野外だったり、埃っぽい場所でのレンズ交換を何回も繰り返すので、当然、カメラのセンサーにゴミがついてしまう。 一眼レフやミラーレスを使っている全ての人に共通する悩みだと思う。 センサーに傷をつけたら、そのカメラは終わるのでちょっと怖い。