ミラーレスとちょっと古いレンズ

昔使っていたレンズを見つけた

前回のブログに書いた、ペンギンカメラで衝動買いしたレンズがこれ。

見て思い出した。このレンズ、三十数年も昔の話だけれど、1年ほど使っていたことがある。

ミラーレスの α を使うようになってから、ちょっと古いレンズが気になりだしていたと言うのはある。

でも、良く覗いているマップカメラやフジヤカメラのサイトでは、探したこともなかった。

散歩がてらのペンギンカメラだったから、見つけられたと思う。(後で探したら、マップにもあったけど。)

ヤシコンといわれる CONTAX Carl Zeiss TELE Tessar 300mm f/4 T* AE(前期型)  made in West Germany

大口商店街のペンギンカメラ本店(掲載許可いただいてます)

昔、買った時、良く覚えてはいないけれど、 ¥200,000 くらいはしたように思う。

そこにあるそれは、¥24,840 だった。ちょうど、家に置いておく長玉が一本ほしかった。

ランニングの帰り、綺麗な月が出ていたりする時、撮りたいなと思っ

ても「あっ、長玉がない」と、がっかりすることがよくあったから。

すぐ横に Mutar ⅡT* 2x (テレコン)もある。

これをつければ、600mm としても使える。

Mutar は、使ったことはないが、評判は、悪くなかったと思う。

こちらは、¥5,400 だ。もちろん購入。

あの頃

あの頃、使っていたカメラは、CONTAX RTSⅡだった。

カメラマンとして独立する少し前、下手くそなのに自信満々だった頃。

恥ずかしい話だけれど、このレンズ、じつは、うまく使えなかった。

ピントを合わせるのが難しいし、ブレる。

大きな三脚を使い、ケーブルレリーズをつけて、風や振動に注意して、マグニファイヤー(ファインダーにつけるルーペ)で注意深くピントを合

 

わせ、ミラーアップしてシャッターを切れば、写るはずなのだけれど。

それでも、絞り開放だと、キリッと写ることは稀だった。

自分の下手さは、棚に上げていうと、ミラーに反射した像でピント合わせをする一眼レフ特有の問題があったように思う。

組み付け精度の問題で、ミラー反射を経たピントグラス面と、フィルム面の距離が完全に一致しているわけではないと言うことだ。

あの頃、それは、あまり疑っていなかった。

大量のピンボケ写真は、隠した。

(*注)誤解されると困るので、プロになる前ですからね。

下手くそな自分は、人に見せたくなかったから。

横道にそれるけど、あの時代、ほとんどのプロカメラマンが、300mm f2.8を使っていた。

電柱だらけで、整理されていない背景に悩まされた、日本のカメラマンの一つの解決方法が、 サンニッパの浅い被写界深度によるボケだった。

長玉だと、選ぶ背景の範囲も狭くて大丈夫。

今では、世界のフォトグラファー共通語、bokeh になった。

ミラーレスなら使える

なぜ、そんな古いレンズを今更買うかと言うと、ミラーレス一眼ならストレスなく使えるから。

マウント変換アダプターも、信じられないくらい安く手に入る。

センサーに写る像そのものを見ることが出来るミラーレスカメラは、マミュアルフォーカスレンズとの相性が良い。

確認したい箇所を瞬時に高倍率まで拡大出来るから、ピント合わせの精度が高い。

一眼レフのマグニファイヤーだと、真ん中しか見えないし、そもそも拡大率が2倍くらいだ。

α なら一瞬で16倍までいける。

マニュアルフォーカスの長玉を開放で、自信を持ってシャッターを押せると言うのは、昔苦労した経験からすると夢のようだ。

レンズの性能を、きっちり使い切れるのは、嬉しい。


ちょっと横道にそれるけれど、僕は、東急文化村の仕事で、年2回ほど、ピアニスト小山実稚恵さんのリサイタルを撮らせてもらっている。

ピアニストの魂は、鍵盤に触れる指先にあると思うので、筋肉の歪みまで、質感をきっちりブラさずシャープに捉えたい。

その時使っているレンズは、AF-S NIKKOR 500mm F4G ED VRというもの。

オーチャードホールは、舞台から最後席までの距離があり、さらに後ろの防音室から撮影するのと、分厚い防音ガラス越しのためもあって、

 

ピントの山がつかみにくい。それでもしっかり解像する最新の NIKKOR は、本当にすごいと思う。

指先にピントを合わせたいのだけれど、オートフォーカス任せでは、外す確率がかなり高い。

だから mac につないで10〜20倍まで拡大して、確認しながら撮影している。

ブレも怖い。3型のアルミジッツオを使っているけれど、それだけだとブレるので、もう一本の三脚でボディも支えている。

 ISO1600 1/250sec F4 レンズ手振れ補正 OFF それでも注意しないとブレる。

何が言いたいかというと、長玉の被写界深度の浅さとブレは、そのくらいしないと安心できないということ。

他のカメラマンと同室になることも多いので、見ていると、小さい三脚で撮っている人もいるから、僕が変なだけかもしれないけれど。

いいレンズだ

⬇︎クリックで拡大

早速テスト撮影。

被写体は、走る自分(笑)。

facebook のカバー写真を変えたいと思っていたので。

三脚を立て構図を決めて置きピン。シャッターは、連続撮影 Hi にしてリモートスイッチを押してもらった。

iso100 1/500sec f4 開放で撮影。

Zeiss といえどもフィルム時代のレンズだから、絞り開放だと流石に甘く見える。

パープルフリンジも結構出ている。

一つ絞るとかなりシャープになる。

開放での甘さは、シャープの調整で補える範囲だし、フリンジもフォトショですぐに補正できる。

ボケが素直で美しい。

下の月は、Mutar T* 2x をつけて 600mm にして撮影。

iso800  1/6sec 開放だけど
Mutar に2絞り取られて f8 で撮影。

α7RⅢ のボディ手振れ補正を手動で 600mm に合わせて使用。

あまりシャープに見えないのは、沈む直前の月なので、空気が揺らいでいたから。

少し早い時間に撮りたかった。

このレンズで撮りたいから撮るということが、多くなりそうな予感する。

いいレンズだ。

⬇︎クリックで拡大