スーパー・ブルー・ブラッドムーン。
月と地球の距離が近くなり大きく見えるスーパームーン。
月に2度目の満月、ブルームーン。
皆既月食で赤く見えるブラッドムーンが同時に起こるということらしい。
撮影は、よくばると結構難しい。
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いいとこどり
月食の影の部分はかなり暗い。
フィルム時代だったら、天体望遠鏡が欲しくなる。
今のデジタルカメラなら、三脚を使い、感度をISO1000くらいに上げれば撮れるのだけれど、
撮り始めると、明るい部分と暗い部分どちらも綺麗に描写したくなる。
なぜなら、自分の目には見えているから。
そこから、急に難しくなる。
光が当たっている部分と影の部分の明暗の差が大きすぎるのです。
写真用語でいうと、ダイナミックレンジに収まりきらない。
つまり、明るいところは飛んでしまい、暗いところは潰れてしまう。
カメラの性能は、すごい勢いで上がっていますが、まだまだ人間の目に追いつきません。
下の写真が、暗いところに露出を合わせたものと、明るいところに合わせたものです。


こういった明暗差が大きい被写体を撮る場合、Photoshopなどでハイダイナミックレンジ(HDR)画像に合成すると言う手もあります。
やって見ましたが、上の写真のように連続して数秒以内に撮ったものだと、上手くいきませんでした。
ハイライトが飛んだ部分のにじみが大きすぎて、つながりません。
もう一つ、HDR画像は、上手くいくとすごいのですが、目になじまないというか不自然な感じがして、あまり好きではありません。
写真って、すごけりゃいいってもんじゃないと思うのです。
逆に、すごいところに目がいったら負けだとさえ思います。
僕が、下手なだけかもしれませんが。
こう言う場合、よくやるのは、いいとこ取り。
蝕は徐々にすすみますから、5〜10分くらい時間差がある画像選び出し、ハイライト滲みで失った情報を足していく方法です。
何枚かをレイヤーマスクで重ねて、ぼかしたブラシで数パーセントずつスカシていくというやり方です。
輪郭のズレが生じると合わせが難しくなりますから、最初、丁寧に合わせた方が楽にできます。
慣れれば上手くなじませられるようになります。
この手法、じつは、ビジネスポートレート・プロフィール写真などの時も使ったりします。
すごくいいカットなのに、髪の毛だけはねているとか、ネクタイだけ曲がったりしている時とかに有効です。
例えば、こんなふうに。


近いポーズのカットから借りてくるわけです。
左の画像の中で修正しようとすると、どうしても柄が歪んでしまったり、つじつまが合わなくなったりします。
合わせられるコマがなくて出来ないことがあるので、Spool+S のサイト内で、出来ますとは言っていませんが。
もし、このブログを読んでいて、カメラマンに撮ってもらう機会があったら、そっと「これ直せますか」と聞いてみてください。
やってくれるとは言ってませんよ。
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