地方に出張した時など、ぶらりと歩いて中古カメラ店に出会うと嬉しくなる。
コレクターが買うようなものでは無い、普通の古いカメラを見つけられることが多いから。
この頃の地方ロケは、ほぼ日帰りで、ぶらりなんていう余裕はなく、ロケ地からとんぼ帰りということが多いからちょっと寂しいのだけれど。
中古でカメラやレンズを探そうと思ったら、マップカメラ、フジヤカメラ、カメラのキタムラのサイトをチェックすれば、流通しているものな
らほぼ見つかる。
値付けや品質評価も安定していて信用できるから、店に行かずにポチることができる。
だから、散歩がてらに立ち寄ることは、ほぼ無いと言ってても良い。

ペンギンカメラ
今回は、ちょっと古いレンズを探してネット検索していて、知らなかったペンギンカメラを見つけた。
住所をみると、横浜市神奈川区の大口商店街とある。
車で通った記憶はあるけれど、中古カメラ店があるとは知らなかった。
気になってしょうがないので、すぐに出かけた。
ペンギンカメラは、京急子安駅から3〜4分のところにあった。
地方に行った時に出会うカメラ屋さんそのものの佇まいだった。

入ってみると、間口は狭いけれど、奥行きがあって結構広い。
2階は、スタジオになっていて、写真館としても営業しているみたいだ。
店には先客がいて、一眼レフレンズを査定に出しているところだった。
品揃えも豊富で、一品一品程度が評価されていて、商品も動いている感じがする。
カメラ好きには、知られたお店なのかもしれない。
面白いのは、ず〜っとそこにあるのだろうなと思われる、つまり、長期間売れていないだろうなというカメラも同居していることだ。
Leica などのようなマニアのカメラではないMinolta や Pentaxといった昔の普通の のカメラやレンズに関して言えば、パッとみた感じ、マップ
カメラやフジヤカメラなどの有名店よりも、在庫が豊富に見える。
値付けも、相場とちょっとずれているものもある。半額くらいと思われるものもあった。
この日は、何かを買おうとは思っっていなかったけれど、つい、ZEISS のレンズを一本買った。
他にも、あったら面白いなというレンズが5〜6本はあった。あぶないあぶない。
ペンギンカメラのサイトはこちら。
http://www.penguincamera.co.jp/

大口商店街
ペンギンカメラの開店は、昭和36年とサイトにある。
大口商店街の多くのお店も、その前後に開店したところが多いのではないだろうか。
老舗というのではなく、昭和の中頃からやっているような、ほどほど歴史のお店が多いようにみえる。
二つの駅が使えるそこそこの規模の商店街なのに、チェーン店がほとんど見当たらないから、見慣れた商店街の風景とはちょっと違う。
あんマーガリンのコッペぱんがあるパン屋やコロッケが美味しそうな肉屋がある。
ちょっと前までは普通だったけれど、今では、ちょっと珍しくなってしまった風景に出会う。

ラッキーカメラ
そして、この大口商店街には、もう一軒のカメラ店、ラッキーカメラがある。
商品の多くは、昭和20〜40年代のものでは無いだろうか。
値段がついていないものも多く、売る気はあまり無いみたいだ。
Petri や Topcon など、懐かしいカメラがある。
私が中学の時、初めて買ってもらったカメラ Asahi Pentax SPF もある。
触ってないけれど、ちゃんと動きそうだ。
店に入って、見せてもらおうと思い声をかけたのだが、誰も出てきてくれない。
店番の大きな猫が、「ニャーお」とすりすりしてくれたけど。
昼過ぎだったので、昼寝のじゃましたら悪いなと思い、写真だけ撮らせてもらい、帰ることにした。
というわけで、写真撮影の許可はもらっていないが、昭和の流儀ということで許してもらおう。
勝手に撮ってすみません。今度 SPF 買いに行きますので、許してください。


この日、ペンギンカメラで買ったレンズについては、次のブログで。
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